前回記事
↓
登山3日目
登山3日目ともなると、少し筋肉痛があったり、バックパックを背負う肩が痛かったり、
高所なので息も苦しくなってきます。
途中で案内してくれたゼブラロック。シマウマ岩。
↓
途中からずっと砂漠。もうほとんど植物がない。森林限界。
↓
最終キャンプ地、キボハット。
この時点で既に標高4720m。人生で登った最高峰だ。
↓
キリマンジャロには登山ルートがいくつかあって、僕の選択したマラングルートは全部山小屋泊が出来る。
だからと言って楽なルートかというと、そういうわけでもありません。
このルートは最短ルートでいけるため1日に上げる高度がどうしても高くなってしまいます。
僕の大好きな漫画、神々の山嶺によれば、「1日で上げても良い高度は1000mで眠る時はさらに500m下がらなければならない」そうです。
でも今回の日程は余裕で1日1000m以上登り続けてるんだよなあ...
山での食事
息が苦しくて食事もろくに喉を通らない。
用意してくれた謎のパンもカリカリのソーセージも食べられない。
謎のスープをなんとか流し込んで深夜の山頂アタックに備える。
今回アフリカを旅行して思ったけど、どの食事も、高級なレストランに行ったとしても、全部僕の口に合わなかったです。普通に吉野家食いたい(笑)
高山病について
キリマンジャロ(5895m)ともなると、酸素濃度は地上の約50%。
何もしていなくても息が苦しいです。
何もしていない時の呼吸数がだいたい30回/分以上。
下品な話で恐縮ですが、トイレに行って用を足す時、知らず知らずのうちに息を止めていきまなくてはならないんですよね。その時本当に苦しい。
そういう発見があり面白く感じました。
予想通り、キリマンジャロは富士山と同じように独立峰で、周囲の標高が低いようです。
だから登山は周囲の山で高所順応しながら登るわけにはいかず、結果としてかなりの標高差を一気に登ることになりがち。
でも僕はそんな高所登山の経験が出来て、嬉しくでずっとニヤニヤしていました。
「ああ、これが標高が高過ぎて息が出来ないって感覚か!!」
「おお。高所では聞いていた通り眠れないんだな!!」
山頂アタック
山頂アタックは深夜1時発。
標高差1000m以上、12時間以上は歩きっぱなしの日になります。
山頂アタックは、前日17時に食事摂り、19時にはベッドに入りましたが、息苦しくて全く眠れませんでした。
しかしこれも想定の範囲内。進研ゼミで見たやつだ!
諦めてダイアモックスを飲み、ヘッドライトを付けて、氷点下の山を登る。
キリマンジャロはは富士山のように、山頂に噴火口があり、お鉢まわりが出来ます。
最高地点はウフルピーク(5895m)だが、ギルマンズポイント(5681m)でも登頂成功となる。
頭痛もするし、寒いし、足も痛いし、息も苦しいけど、もちろん僕はグイグイと進み...
ギルマンズポイント(5681m)、ステラポイント(5730m)を超えて
↓山上は氷河になっている
無事にウフルピーク(5895m)に登頂。
後ろに広がるのは山頂の氷河。
GH010315 2 from JIZO on Vimeo.
寒過ぎ&強風で、手袋を外したら指が無くなるってガイドに言われたけど、カメラを弄るために手袋を数分外したら、指の感覚が無くなってきて、外科医として復帰出来なくなるんじゃないかと焦りました(笑)
結局キボハットの10人相部屋の山小屋で、ウフルピークまで行ったのは僕含めて3人だった。みんなギルマンズポイントで引き返したり、高山病で戻ってきたりしていた。
キリマンジャロは確かに高度な登山技術はいらないけど、高所順応と体力はかなり必要な山だと感じた。
下山とキリマンジャロソング
最後のキャンプ地で、ガイドさんとポーターさん達が歌を歌ってくれました。
キリマンジャロソングって言ってた(笑)
下山途中に子連れのイタリア人おっさんに会ったので、何歳か聞いたら10歳と言っていました!!
10歳でキリマンジャロ!!??
でも山頂までは子供は行かないよと言っていました。
10歳でキリマンジャロについていく人生ってなんだか楽しそう。
僕も子供が出来たらまた連れてこよう!
みんなが悩むチップについて
さて、最後にチップを渡す。
毎回ここで揉めるといろんな人のブログに書いてありました(笑)
メインガイドとサブガイドがいたりするが、コミコミで僕は250USD渡した。
おそらく2018年の相場くらいだと思います。この額で不満を言われることはなかったな。
ついでにメインガイドのレナリーは時計を持っていなかったので、Amazonで1000円で買ったチープカシオをあげたらめっちゃ喜んでくれました。
世界一周中にチップ要求されることがあれば、腕から外してプレゼントするつもりで3つ買ってあったから、ここぞとばかりに「愛着あるシロモノ」感を出してプレゼントしました!
このカシオの時計は軽くて標高6000mでも使えて、壊れても凹まないという最強の時計です。海外旅行に行く時は毎回3つ持っていきましょう!
ということで登頂証明書をもらい。
↓
キリマンジャロビールを飲んで帰還です!
翌日モシで唯一と言われたマッサージ屋(LAla salama spa)に行きましたが全身筋肉痛だったので痛過ぎました(笑)
しかし本当に本当に登ってよかった。
普通の日本での生活では絶対に味わえない感動体験だったし、1週間の夏休みじゃ行けない場所だった。
山頂からの景色も、赤道直下なのに氷河があるという異世界感。本当に特別な場所でした。
高所登山に行く人にダイアモックスを処方したことがあるドクターはぜひ一度キリマンジャロへ!!